銅（銅合金）の中空飾り火箸一組（茶道具、炭道具、全長２５．５ｃｍ）

材質が銅か銅合金の中空飾り火箸一組です。

持ち手側の先端は折り返され、葉の形に細工された飾り火箸に仕上げられています。
持ち手部分から細っそりとした首れ部分を経て、中央部分には膨らみが作られ細い先端部分に向かう絶妙な造形です。他の火箸には余り見られない美しさが感じられます。なお、宝珠頭（ほうじゅがしら）と呼ばれる飾り火箸などは、数少ない類似の形状のようです。
火箸は中空のようですが継ぎ目が見つからず、シームレスパイプと同じような製法でつくられたのかも分かりません。

経年は不明ですが、茶道具、炭道具として使われていたのでしょうか、先の方に汚れが目立ちます。また、ところどころに緑青が出ています。汚れや緑青、僅かのキズなどは否めませんが、凹みや変形はほとんど見られず、銅（銅合金）の色合い、光沢は比較的良く残っています。

大きさ、重さはおよそ次の通りです。
火箸の全長２５５ｍｍ、持ち手部分径１２ｍｍ、首れ部分径７ｍｍ、中央部分径９ｍｍ、先端部分径３ｍｍ。重さは一組で７４ｇです。

いつ頃、作者は、などは分かりませんが、茶道具などに使われていたと思われる銅（銅合金）の飾り火箸です。汚れや緑青などは否めませんが、変形などはほぼ無く、あかがねの良さが保たれた美しい造形の火箸です。お茶道具、炭道具などにお使いいただければ幸いです。
なお、専用箱はありません。