M3715●江戸明治和本等＞隅田川往来并八景詩歌（坂川俊谷・嘉永元年）往来物

●江戸明治和本●隅田川往来并八景詩歌（坂川俊谷・嘉永元年）往来物
【判型】大本1冊。縦270粍。
【作者】坂川俊谷（芝泉堂2世・貴重＊坂川暘谷の子息）書。山東庵京山（百樹）跋。
【年代等】嘉永元年4月刊。［江戸］和泉屋吉兵衛（泉栄堂）板。
【備考】分類「往来物」。坂川俊谷書『隅田川往来并八景詩歌』は、「隅田川往来」と「隅田川八景詩歌」を大字・4行・無訓で記した手本系の往来物。『隅田川往来』は、禿箒子作で、未発見の宝暦4年板（溝口庄司筆）が最古本というが、現存最古は明和8年3月刊の『〈新板・絵入・頭書〉隅田川往来〈并〉八景和歌』（中本）と同年9月刊の『〈長雄〉隅田川往来』（大本）で、「昨日は御庭前の花に戯れ、流石に永き春の日を黄昏早きと惜（かなし）み侍りき…」と書き始め、梅柳山木母寺の梅若忌（旧暦3月15日）に際して隅田川一帯を散策する計画を奨める一通の女文形式で、江戸・両国橋から亀戸天満宮・永代島八幡宮までの隅田川周辺の名所旧跡・神社仏閣を紹介した往来。そして隅田川八景は、「近江八景」等になぞらえた隅田川周辺の8名勝（隅田川秋月・関屋落雁・潮入夕照・橋場夜雨・待乳晴嵐・駒形帰帆・洲崎晩鐘・富士暮雪）を詠んだ詩歌である。
★原装・題簽付・美本。
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