代ゼミ 原秀行　総合英語　テキスト　1991年度　2.3学期　原尊師

代々木ゼミナール　原秀行　先生の総合英語
1991年度2.3学期のテキスト　

自称、代々木の街にひっそり咲くカスミ草こと男・原秀行先生の総合英語のテキストになります。

実家の倉庫から出てきました。一学期のものも所有していましたが、出てきませんでした。2.3学期のもののみになります。
この頃の代ゼミはおおらかでページ制限もなく好きにテキストを作成させてました。
それ故歴代の原先生のテキストでも充実したものだと思います。(378ページ)
巻末に「試験に出るかもしれない英単語(かも単)」も収録されています。
原先生は声が素晴らしくテキストを読むと原先生の声が心に蘇ってきます。

テキストには十五大禁止事項がありますが、その一つに「尾行」があり、当時ストーカーという言葉もあまり使われなかった時代から現代を予見されていた原先生の慧眼に感服した次第。
私が感銘を受けたのは、はしがきにて予習の仕方、勉強の仕方がきちんと指示されている所です。ただ講義を受動的に受けるのではなく、先生の指示通りに予習することで効果が上がるように作成されています。こうした内容は他の代ゼミ講師のテキストにはあまり見られないものでした。
英文については原(はら)則という英語を読む際の頭の働きを言語化したセオリーによって英文に対するスーパーアイを体得し、長文熟読で精密に英文を読み、時間制限中に答案を作成する訓練の為の長文速読と非常に実戦的な講義でした。加えて相関構文、単元文法、入試英文法など充実した内容。

ちなみに当時の西谷先生のテキストは原先生のテキストと鬼塚先生のテキストからかなり影響を受けていまして、西谷先生に対するパクり批判もありました。(注・私は西谷先生ファンです。)
原先生はかなり立腹されていて、鬼塚先生は寛容でした。機会があれば各々読み比べてニヤリとするのも一興かと。
多分予備校の世界で一番多くの生徒に講義した西谷先生。西谷先生の受講生は間接的に原先生の影響を受けていると思うと感慨深いです。

状態は汚れもあり、書き込み多数、解答も書き込んでいる部分と空欄のままの所が混在していまして、良いとはお世辞にも言えませんが、大変希少なテキストなのでご容赦願います。

法外な値段が付いておりますが、原先生の講義を受講されて富裕層になられた方、このテキストで原先生の思い出に浸ってみては如何でしょうか。