山野草が似合う逸品、信楽焼の風情ある花生（はないけ）

◎純朴な花々、たとえば山野草を飾るのにぴったりの逸品です。野の花が似合うと言える稀少な花生（はないけ）です。

◎純朴な風情は、ガスではなく、赤松で焼いたためです。ぴかぴかとしていません。光沢がしっとりと落ち着いたものになっています。

◎ガスではなく赤松で焼いていた時代のもので、骨董品です。

◎工場で見つかったもので未使用です。初めて生けられるのはどのような花なのかと想像しながら、未使用であることを大切に考えて、花を生けずに写真をとりました。

◎「手に取るな　やはり野に置け　蓮華草」とも言われます。この句は、俳人瓢水が遊女を見受けしようとした友人をいさめた句と言われています。底意はともかくとしまして、この花生にならレンゲを生けてもよさそうな気がします。

◎清水焼は京都という土地柄、為政者が変遷し、為政者の注文に応じて変化してきたため、とくに主張がないと言われています。

◎信楽焼は狸の置物が有名ですが、明治時代は火鉢、戦争中は手投げ弾、戦後は高級盆栽鉢などさまざまなニーズに応えてきました。マーケティングにより社会のニーズを捉えてきたようです。しかし、このシンプルな花生に信楽焼の良さが表現されています。信楽焼は、古琵琶湖層の粘土層を利用した、素朴であたたかい情感が特長です。素朴さのなかに、日本人の風情を表現したものとして知られています。

◎骨董品なので、瑕疵を画像でご確認ください。瑕疵を味わいと愛でて愛用していただければ幸いです。

■サイズ
・口径（内寸）：２１ミリ
・底面直径：６０ミリ
・横幅最大：８０ミリ
・高さ：１１０ミリ
・重量：１７５グラ厶