希少 1890-1900s フレンチ モーニングコート アンティーク ビンテージ

1890〜1900年代初頭、フランスのモーニングコートです。

フレンチヴィンテージを超えてもはやアンティークの域です。
タグは黒地に緑文字で横長タイプというフレンチヴィンテージの中でもかなり古いタイプのタグが使われていることからも年代の古さがわかります。

モーニングコートは名前の通り朝にお客のもとを訪れる際に着用する礼服とされています。
これを着用したのはいわゆる上流階級の人々で、乗馬した際に使いやすい工夫がされています。

まず後ろ身頃のセンターベントは深めの切り込みとなっていて、馬に乗っても服が突っ張らない作りをしています。
そして当時のモーニングコート最大の特徴が後ろ身頃の内側にライディングポケットが付いていることです。
これは馬に乗っている時の振動で小物が落ちないための工夫とされ、後ろ身頃内側にポケットが2つ付いています。

18世紀末〜19世紀初頭のヨーロッパでは自動車が登場し、当時主流な交通手段だった馬に取って代わろうかという時代でした。
自動車の普及とともに乗馬を意識したモーニングコートは姿を消すこととなります。

礼服ということもあってテーラードタイプのダブルボタンとピークドラペル、古い年代特有の綺麗なAラインシルエットも見事です。

120年以上前の服にしては状態が良く微細なダメージはありますがまだまだ着用可能な状態です。
表地やライニングに微細なダメージがいくつかありますが着用の際に目立ったり致命的なダメージだったりはありません。

フレンチビンテージに強い古着屋さんでサックコートなどを販売しているお店はありますが、このモーニングコートを取り扱っているお店はそう見ないのではないでしょうか。

間違いなくスペシャルな服なのでご興味のある方はぜひご検討ください。

◎サイズ
肩幅40cm
裄丈76cm
袖丈61cm
身幅53cm
着丈103


カラー···ブラック
柄・デザイン···無地
季節感···秋、冬