状態が悪いのが「ベトナムzippo」！過酷な修羅場をくぐり生き延びた証

1968年製（写真⑦）VIETNAMzippoです。

10数年前に、大阪のアメリカ村にある雑貨屋さんで見つけて購入したもののひとつです。

購入時から蓋は壊れていましたが、
こんな部分がどうして壊れたのか、所持していた米兵に想いを馳せながら購入しました。

もちろん修理は可能ですが、このままで大切にされる方にお譲りいたします。

点火部分が故意に斜めにカットされています。
ベトナムzippoに時々見られますが、「ジッポー完全読本」を読んでも触れられてはないので真意は不明です。

コレクターの間で交わされる話によると、ジッポーの数は約20万個とも、兵士の数だけあったともいわれています。

ベトナムの共産化を阻止する口実でアメリカは１９６５年から本格的に軍事介入して南ベトナム軍を支援、北爆を行い地上軍を投入、北ベトナム軍・南ベトナム解放戦線との戦闘を開始した。
戦争は長期化したが、軍事介入した当初から、アメリカ国内では反戦運動が高まり、激しいデモが続いていた。

アメリカ国民からも支持されずにベトナムに駐留する米軍兵士たちは、命を削り取る戦いに疲弊し、よりどころが必要だったし、自分を表現する方法が必要だった。

ベトナム戦争では、いくつものアイテムが兵士たちの心を映すキャンバスとなった。そのひとつがジッポーだ。

なぜ、ベトナム戦争で多くの兵士にジッポーが愛用されたのか？

四角い5.50mx3.5cmの小さなジッポーが彼らの身分証明書であり、名刺であり、サバイバル・ツールだったからだ。
当時、兵士がツールとして大事にしていたのは、首に下げたドッグ・タグとレーションを開けるカン・オープナー、それにジッポーだった。

兵士の日常行動のあらゆる場面に、ジッポーは登場する。
トップ部分の磨かれた部分はミラーになるし、暖をとるカイロになり、レーションのシチューを温めるバーナーになった。キャンド・ボトムといわれる底の窪みに塩を入れてなめることで命を繋いだ・・・・（株）ワールドフォトプレス発行「ジッポー完全読本」より。

ロマン溢れるzippoをコレクションにいかがでしょう。

タイトルにあります「状態が悪いのがベトナムzippo・・・・」は私の美学で個人的主観です。

ご理解いただける方よろしくお願いします。