馬術関連の写本「顕妙 費隠録」今村権六備辰 2冊刊本 宝暦13年記◆馬の胎教

江戸時代の馬術関連の貴重な写本
『顕妙費隠録』です。

著者が今村権六備辰と記された馬や馬術に関する著作です。

基本的に端正な楷書で漢字カナ混じりで書かれており、
ところどころ崩し字で和歌が挿入されています。
全体に非常に読みやすい文字です。


宝暦13年の記録があり、これは西暦では1763年で、
今から260年も前です。

筆者された時期は不明ですが、和紙に筆書きで、
糸綴じして2冊にわけてあります。


この著作の情報がネット上にほとんどなく、
唯一、熊本県立図書館には、馬術関連の古書が
寄贈されて収蔵されていますが、その中にこの著が
あるようです。

ほかには全く情報がなく、おそらく現存部数も極めて
数少ないものと思い、資料館や博物館に
所蔵されるレベルの書籍と思います。

少しの虫食いがありますが、全体の状態は非常によいです。

馬術のご研究にぜひどうぞ。

１巻め52丁
2巻め50丁（表紙をのぞく）
注意事項どちらも50丁弱の和紙を折って和本の体裁に綴じています。

虫食いがとこどろころあり、文字にかかるものもあります（画像）。

全体の状態はよく、100年単位の経年の割に美品の
範疇と言えると思います。