日本剃刀　藤六印　玉鋼別打

商品：　日本剃刀　藤六印　玉鋼打　
　　
状態：　　　
擦り減りあり。　　
曲線刃。　　
錆跡あり。

刃付け済み。髭剃りにも体毛の処理にもお使いいただけます。　

　　
全長１５ｃｍ　　
刃渡り（先端から顎までの長さ）４．７cm前後
刃幅（刃先から峰までの幅中央）1.６５ｃｍ前後　
刃先と背（スパイン）をテーブルに密着させた時の背の高さ６ｍｍ前後　　　
推定角度：　arctan(0.６/1.65)=１９．９８３１度　　

コメント：　　　　
詳細不明。　　　　
藤六印は現代でも玄能の銘として残っているのですが、刃物生産は終わっているらしく、生産も少なかったのかあまり見ない剃刀です。　　
剃刀の形や箱の状態を見るに１９６０年以前のものですが、藤巻の状態が妙に良く、年代すら定かではありません。　　
　　
使った感想としては寺正や永正とは異なり、切れ味優先。肌当たりは革砥を使わないと微妙。これも昔のものに多い性質ですね。岩崎に近い方向性ですがあそこまで強烈ではないです。　　
　　

玉鋼というのは手短に言うと日本刀の材料になる鉄です。　　

長々とした説明。　　
明治に決められた日本の伝統的な製鉄法で作られた鋼、和鉄の等級。最初は二級品を表す言葉だったんですが、民間からの和鉄供給がなくなって日本刀の材料供給のために靖国神社で製鉄を始めるに当たり、玉という言葉が気に入られたのか最高品質の和鉄が玉鋼と定められました。　　
何故和鉄が必要だったかといいますと、鉄は内包する不純物で性質が違って来るからだそうです。純粋な鉄は錆びないなどと言われる程違うとか。ですから日本の鍛冶師の伝統的な技が和鉄を鍛えるための技である以上和鉄がないと伝統の継承が…という話だったそうです。　　

玉鋼の剃刀ってどうなの？　　
日本の鍛治師さんにとって玉鋼は特別なので、方向性はそれぞれ違いますが気合が入った製品が多いです。　　
　　　　
なお、安く玉鋼の剃刀がほしい方は気長に探すと安くで掘り出し物が見つかったりします。供給も少ないですが、需要が殆ど無いですからね（笑）。
　　
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